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HPV感染と子宮頚がん

子宮頚がんとHPV

[子宮頚がんの原因] ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頚部に持続的に感染すると子宮頚がんになることがあります。

[HPVとは] HPVはヒトパピローマウイルス(Human Papiloma Virus)というごくありふれたウィルスです。たくさんの種類があり、婦人科に関係するHPVは約30種類です。それらは良性型と悪性型に分けられます。良性型のHPVは尖圭コンジローマの原因になり、悪性型のHPVは子宮頚がんの原因のウィルスです。

[子宮頚がん発生の機序] ハイリスク型HPVが子宮頚部の粘膜に持続的に感染すると約10%の人が軽度異形成・LSILとなります。さらに持続感染すると数%の人が 高度異形成・HSILとなります。さらに持続感染が続くと数%の人が子宮頚がん・ SCCにまで進むことがあります。

●子宮がんになるまでは

☆NILM(正常)⇒LSIL(軽度異形成)⇒HSIL(高度異形成)⇒SCC(子宮頚がん)

●さらに小さな分類としてASC-US(軽度病変疑い)とASC-H(高度病変疑い)を加えると、

☆NILM⇒ASC-US⇒LSIL⇒ASC-H⇒HSIL⇒SCC 

                                           注) 約90%以上のHPVは免疫力で自然に排出されることが多いです。(一過性の感染)。

[HPVの感染経路] 性行為などによる皮膚・粘膜の接触で感染することが多いです。

[症状] 少しおりものが増えるくらいで、ほとんど無症状です。

[検査] 子宮頚部細胞診または膣内のHPVの有無を調べます。HPVのDNAを調べると悪性型か良性型かがわかります。

[予防] 九価のHPVワクチンまで開発されています。ワクチンを投与するとかなりの予防効果がありますが、完全ではなくワクチンには副作用が生じたことがあり日本であまり広まっていません。コンドームを使用することと、定期的に子宮がん検診をすることが大切です。

[治療] がんになる前の異形成の段階で治療をすることが大切です。治療はレーザー焼却、円錐切除になります。

 

 

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